2011年2月18日金曜日

European Winter Conference on Plasma Spectrochemistry-Zaragoza 2011 ~序章~

情熱の国スペインのサラゴサで開催されたEuropean Winter Conference on Plasma Spectrochemistry 2011に参加してきました(ポスター発表)!D2の吉村です。

この学会はプラズマをイオン源とする分析法とその応用研究の学会で,隔年で開催されています。
私も多重検出器型誘導結合プラズマ質量分析計を用いてマグネシウムの同位体比測定を行っています。
ということで,師匠(写真1)に誘われて参加してきました。

出発の朝,時間に余裕をもって出発です。
柏駅で電車の乗り換えも済んで,悠々と読書に勤しみます。紅茶でも飲みたいくらいです。
でもなんか足りないような…
…??…?…!!!?
ポスターを家に忘れました(¯□¯;)!!
いつも忘れ物が多いので,今回は某海外旅行ガイドの忘れ物チェック欄で出発前に確認したのですが,
ポスターケースはしっかり窓際に立てかけたままで出発しました。やはり歴史は繰り返すのか…

さて,飛行機では運動したい症候群と格闘すること12時間,なんとか経由地のミュンヘンに到着です。
日もすっかり暮れて小雪舞う中,ホテルにもなんとか到着です。っていうか寒い!!でもそれもまた遠い異国の地に来たという実感を際だたせます。
せっかくの宿泊ですから美味しいものをいただこうと,少し遠いですが市街地まで足を伸ばします。
電車の地下ホームからミュンヘン中心部の広場に出ると,目の前にはヨーロピアンな建築達が!
せっかくなので写真を撮ろうとあわててカメラを取り出しますが,起動せず…
…?…?
………電池を忘れました(;□;)

そういえば出発前日の夜に気を利かして充電したのですが,かえって仇となりました。
でも師匠行きつけの店は雰囲気も料理・飲み物(デュンケル)もすばらしく大変満足です。来た甲斐があった。
しかし帰路におけるミュンヘンのプチ吹雪は凍て付く温度で,某RPGのモンスターの気持ちがわかりました。そして心まで凍り付きました。

なんだかんだで翌日はバルセロナを経由してサラゴサに移動です。
バルセロナ空港はとにかく開放的です。その開放感が仇となっているのか荷物がでてきません。
絵に描いたような展開!そして迫る電車の時間!果たして無事サラゴサにたどり着けるのか!

(続く)



2011年2月7日月曜日

河川の研究@バングラデシュ

東大学部4年の真中です。
来年度から川幡研にお世話になります。
どうぞよろしく。

さて自分の方からは、先月9~20日に行われた
バングラデシュ採水調査の様子をお伝えします。
メンバーは川幡先生・鈴木さん(産総研)・牛江さん・荒岡さん・真中です。

物質循環と河川の関係を知る上で、
世界の大河は必ず押さえなければなりません。
なんていったって、日本の河川とはスケールが段違いですからね。
バングラデシュにはガンジス・ブラマプトラ・メグナと、
大河川が3つも流れています。

じゃあいったいその河川はどんな感じなんだ、というと…、


これはガンジス川の写真です。もう向こう岸が見えません…。

ではもう1枚。


これはブラマプトラ川に架かる、ジョムナ橋の写真です。
なんと全長4.8kmだそうです。

うーん、スケールが違いますね。

採水・調査は現地の人にボートを出してもらって、行いました。


川岸にはボートがたくさんあります。
河川の多いバングラデシュ。渡し船や漁など、
ボートは生活に欠かせないようです。

また、中州や川岸を利用して田植えをしている光景も…。


ちなみに1月はバングラデシュでは乾季。
これが雨期になると流量が一気に増えるそうです。
(これでも十分多いというのに)
周囲の住宅地も沈んでしまうところが多々だとか。

…日本では考えられない世界ですね。



さーて、河川について紹介したところで、
バングラデシュの生活についても触れておきましょう。

まずは川幡研らしく、食事について。


バングラデシュの主な食事はカレー。
イスラムの国なので、豚肉は食べません。
ビーフ・マトン・チキン、そして魚がメインです。
後は、ダルと呼ばれる豆のカレー煮、
ビリヤニと呼ばれる炊き込みご飯などでしょうか。
どれも美味しいです…が、毎日カレーはきついかな。

そしてバングラデシュの人々について。
人口密度が非常に高い国であるためか、どこにいっても人がいます。
特に町中は大混雑。渋滞でほとんど車が動かない時も。


また、川岸で調査の準備・片付けをしていると、
どこからともなく現地人が集まってきます。
とはいえ、何をするでもなく、一定距離から見ているだけ。
外国人が珍しいんでしょうか。


そして、今回の調査期間は現地の選挙の時期だったらしく、
町中におびただしい量のポスターが吊り下げられていました。


このポスター、よく見ると立候補者の横に
「眼鏡」「時計」などのイラストが書いてあるんですね。
これは文字が読めない人でもイラストを元に投票できるように、
という工夫だそうです。


さて、いかがだったでしょうか。
バングラデシュの雰囲気が少しでも伝われば幸いです。
こういう日本とは全く違う新しい世界に触れることができるのも、
調査の楽しみの1つですね。
ちなみにバングラデシュは今年の雨期にももう一度訪れる予定です。
その時の様子はまたこのブログでお伝えいたします。

では、ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました。

2011年2月3日木曜日

2010 AGU Fall Meeting

川幡研M1の福嶋彩香です。
昨年の話になってしまいますが、12月13-17日にサンフランシスコで開催された 2010 AGU Fall Meeting(AGU: American Geophysical Union / 米国地球物理学連合)に参加してきました。


地球科学の分野では最も規模の大きな学会で、2010年度は18,400人以上もの関係者が集ったそうです!川幡研からは、井上さん・山岡さん・荒岡さん・松倉さんが "Ocean Sciences"、牛江さんが "Hydrology"、福嶋が "Paleoceanography and Paleoclimatology" のセッションでポスター発表をしました。




初渡米だったもので、あらゆるところで写真を撮っていたら、300枚に達していました。しかし、私の数倍はしゃいでいた松倉さんは、900枚も写真を撮っていたそうです!写真データを共有させてもらったので、その中から厳選してご紹介したいと思います☆

★Yang Sing(飲茶)& Official Dinner
美食家・川幡先生オススメの飲茶のお店 "Yang Sing" での一コマ。お昼前に行ったにも関わらず、順番待ちという大人気のお店でした。小龍包、肉汁まで美味しくいただきました。その後、ぷりぷりのエビ餃子にシュウマイに大好評!!…とは書いたものの、エビアレルギーの私は食べられず。。来世は、エビを食べられる体でありますように。





Official Dinnerには、海洋底科学部門のメンバーの他、関係者が沢山集まりました。個性的な方が多く、楽しいひと時でした!!

★Golden Gate Bridge
いざ出発!!松倉さん、大はしゃぎです。
前述の飲茶でお腹を満たした後、九大・地惑の先輩も交えて、Golden Gate Bridgeまでサイクリングしてきました。Golden Gate Bridgeは、サンフランシスコの名所の一つです。NHKの『フルハウス』というドラマを観たことがある方は、オープニングで出てくる赤い橋と言えば分かるでしょうか…?

被写体:ここでもノリノリの松倉さん
1時間強サイクリングをし、到着した頃は日没前でとても綺麗でした☆ 往路は自転車、復路はフェリーというのが定番だそうですが、体力の余っていた我々は復路も自転車で駆け抜けてきたのでした。

★Indonesia Restaurant

最後の晩餐は、インドネシア料理屋に行ってきました。西洋風のとてもオシャレなお店で、席に着くまで値段が分からずヒヤヒヤでしたが、そこそこの値段で美味しいインドネシア料理が食べられました。東南アジアが大好きな私は、インドネシア人の店員さんとインドネシア語で交流もできて大満足☆


・・・と、話題は尽きないのですが、長くなりそうなのでこの辺で。最後にクリスマスらしい写真を載せて終わりたいと思います。

with あらおかさん
Union Squareにて